【LとRの聞き分けは日本人には一生できない】たまには諦めも必要です

こんにちは、Yutaroです。


英語学習でレベルが上がってくると必ずぶつかる壁がリスニングです。

その中でも英語の聞き取りで特に難しいのが、「L」と「R」の発音ですよね。


この記事では、そんな「LとRの音が聞き取れない理由」について解説していきます。

結論から言いますが、「L」と「R」の聞き分けは諦めた方がいいかもしれません。

目次

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日本人が「L」と「R」の発音の聞き分けができない原因

大人になってから英語学習を始めた方であれば100%ぶつかる壁が「LとRの発音が聞き取れない」です。

「LとRの発音 聞き取れない」と検索すれば300万件以上ヒットするくらい、「L」と「R」の聞き取りで悩んでいる人は多いです。


僕も英語学習を始めたばかりの頃は、「L」と「R」の音を聞き分けるコツや対処法を見つけるためにYouTubeやブログを漁りまくっていました。


それから長い月日を経て気づいちゃったんです。

これ、無理ゲーだなって。

6年以上海外に住んでいても「L」と「R」が聞き分けられない

セブ留学で英語学習を始めてから8年以上が経ちました。

ワーホリやフィリピン働いていた日々、今のオーストラリアでの生活を足すと、僕は海外に6年以上住んでいることになります。


そんな海外歴の長い僕でも、「L」と「R」の発音を言い間違えることはあるし、聞き間違えることも毎日のようにあります

さすがに「Really(本当)」や「Lovely(可愛らしい)」など、普段の生活で使うような「L」と「R」の発音に戸惑うことはありません。


しかし、「Leonardo Dicaprio(レオナルド・ディカプリオ)」や「Orlando Bloom(オーランド・ブルーム)」のような人の名前は未だに混乱しています。

Orlando Bloomの”Bloom”と「ホウキ🧹」の”Broom”が、理解しているつもりでも頭の中でどっちがどっちか分からなくなっちゃうんですよね。

「L」と「R」は日本語には存在しない音だから

日本人にとって「L」と「R」の聞き分けができない最大の理由は、そもそも英語の「L」と「R」の発音が日本語に存在しない音だからなんです。


日本語の「ら・り・る・れ・ろ」は英語の「L」「R」とは全く違う音になります。

日本語の「ら・り・る・れ・ろ」は、英語の「L(30%)」と「R(70%)」の中間のような音になります。


しかし、カタカナ英語では「Right(右)」も「Light(明かり)」も「ライト」になってしまうんです。

なので、日本語には存在しない音である「L」と「R」の聞き分けができないんですね。

発音できない音は聞き取れない

当たり前のことですが、自分で発音できない音は聞き取ることができません

その逆も然りで、聞き取れない音は発音することができないんです。


上記でも説明したように、日本人にとっては「Right(右)」も「Light(明かり)」もカタカナ英語の「ライト」と聞こえます。

また、発音する際も「Right(右)」も「Light(明かり)」もカタカナ英語で「ライト」と発音してしまいます。


カタカナ英語で「ライト」と覚えている以上は、英語の「Right(右)」と「Light(明かり)」は一生聞き分けることができません。

全く違う2つの発音を、1つの発音として認識しているからです。

なので、「明かり・電気」の話をしている時は「Light(明かり)」に聞こえるし、「右・正しい」が予想できる会話の時は「Right(右)」に聞こえるんですね。

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「L」と「R」が聞き分けられないのは日本人だけではない

この記事のために「LとRの聞き分け・聞き取り」についてのYouTube動画を探していたら、趣旨にぴったりの完璧なビデオを見つけました。

その動画では、「アジア人(日本人、韓国人、中国人)はなんで「L」と「R」の発音ができない・聞き取れないのか?」について分かりやすく解説しています。


そうなんです!

英語の「L」と「R」の発音が聞き取れないなのは、日本人だけではないんです。

韓国人と中国人も日本人同様に「L」と「R」の聞き分けに苦労しているんです。


この動画は全編英語なので、僕が分かりやすく日本語で説明していきますね。

まずは、こちらの動画をご覧ください。

この動画の1:37~から始まる「英語のRの発音とは?」について説明していきますね。

「R」の発音方法は1つだけじゃない

日本人が「英語の発音・聞き取り」で困惑する理由の1つが、「R」の複雑な発音方法です。


英語の発音を勉強している人であれば、「R」の発音は舌を巻くようにして発音すると習ったと思います。

例えば、舌を巻いて「R」を発音すると、”rrr”と猫の威嚇のような発音になります。

その猫の威嚇のような「R」の発音以外にも舌を巻く発音法と似ているのが、舌が口の中で丸まった状態で発音される「R」です。


この舌先が巻くのか巻かないのかは個人の自由だそうですが、発音される音は同じになります。

「R」の発音方法

自分で発音できない音は、聞き取ることができません。

「L」と「R」の聞き取りができない理由の1つとして、そもそも正しい発音ができていないのも大きな原因になります。


「R」の発音方法は下記の記事で解説しているので参考にしてください。

英語ネイティブでも「R」の音は1番最後に覚える

英語ネイティブの子供も「R」の音を自然に理解するのは、26文字あるアルファベットの中で1番最後の方だそうです。


だいたい5歳くらいでやっと「R」の音を理解できるようになるそうですよ。

英語を大人になってから勉強し始める日本人に「L」と「R」の聞き分けが簡単にできる訳がないですよね…

「L」も色んな発音が存在する

「R」同様に「L」にもたくさんの音があり、日本人にとって聞き取りを難しくさせています。


例えば、英単語の”Level”には2つの「L」が使われていますが、最初の「L」はクリアな「L」の発音になります。

この「L」を発音する際は舌先が上顎、前歯の裏あたりに触れます。

「ラ、ラ、ラ~」と発音する時に舌を上前歯に触れる感覚で発音すると簡単ですよ。


逆に、”Level“の最後の「L」はダークな「Lの発音となります。

ダーク「L」を発音する際は、舌先が上顎に触れません

このダークLは舌が上顎に触れないため、「O」の音に少し似ています。”Levohh~”て感じです。

スパニッシュの「L」と「R」は同じ発音

実は、英語の「L」と「R」の発音や聞き分けで大変な思いをしているのは日本人だけではないんです。

スパニッシュの「R」の音は、英語の「L」の音と同じように発音されているんです。


例として、スパニッシュの言葉をいくつか見てみましょう。

“hora”. “variou”. “oruga”. “pare.” salero”.

動画を見ながらだと分かりやすいですが、スパニッシュのピンクRブルーLはほとんど同じように発音されています。動画3:35~から見れます。


日本人だけが「L」と「R」の発音や聞き分けに苦戦している訳ではないんですね。

韓国には韓国にしかない「R」の音が存在するから聞き分けられない

韓国人も日本人同様に、韓国語に「R」の音が存在しないため「L」と「R」の区別ができません。


韓国には韓国にしかない「R」の音があり、それが英語の「R」の音とは違うため、彼らも「R」の音が聞き取れないんですね。

しかし、韓国語の最後に使われる「L」の音は英語の「L」と同じように発音できるため、韓国人が”Hello”を”Herro”と言うことはありません。

中国人は「R」が「W」の発音になってしまう

中国語にはそもそも「R」の音が存在しないので、彼らが英語を話す際は「R」が「W」になってしまうそうです。


例えば、”try very hard”は”twy vewy hard”となります。

このように、英語学習は母国語に左右される部分が大きいですね。

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日本人は一生頑張っても「L」と「R」を聞き分けられない

英語学習を頑張ってる方のやる気を削ぎたくはないのですが、日本人がどれだけ時間を費やしても、英語の「L」と「R」の音を聞き分けるようにはなりません。


特に、大人になってからだと尚更です。

なぜなら、20歳から英語学習を始めた人だと、20年間1度も聞いたことのない音を聞き取ろうとしているからです。


英語のシャワーを浴びまくっている英語ネイティブの赤ちゃんでも、自然に「R」の音が聞き取れるようになるまでに5年かかるんですよ。

20年以上も全く違う言語を学んできた日本人が、簡単に聞き取れる訳がありません。


不可能に近いことに時間を費やすのは、ただの時間の無駄です。

「L」と「R」の音を聞き分けるために時間を無駄にするくらいであれば、できるだけ多くの英単語を覚えた方が100倍いいです。

英語ネイティブと結婚して英語ペラペラでも「L」と「R」が聞き分けられない

「L」と「R」の聞き分けについて調べていたら、面白い動画を見つけました。

まずは、下記の動画を見てみてください!

この動画は「アメリカ人と結婚した英語ペラペラの日本人でも、LとRの聞き分けができない」という内容です。


この動画の2人は、カップルで英語に関する動画を投稿しているユーチューバーです。

日本人のJunさんは、アメリカ人の奥さんであるRachelさんと2010年に出会っているらしいので、この動画を上げた時点で少なくとも7年間は完璧な英語環境で生活していることになります。


このビデオを見たら分かると思いますが、Junさんの英語はかなり上級レベルです。

英語ネイティブレベルまではいかなくても、英語で言いたいことはほとんど言えるレベルですね。


そんな英語がペラペラのJunさんですが、この動画での「L」と「R」の聞き分けテストではほとんどの「L」と「R」の聞き分けができませんでした。

どれだけ「L」と「R」の音を聞き分けることが難しいかを物語ってますね。

僕も同じように、目を瞑ってこの「L」と「R」の聞き分けテストをやってみました。聞き間違えた単語もありましたが、正直に言うとほとんど聞き取れました


英語ネイティブと結婚している英語ペラペラのJunさんが、ここまで間違えるのは流石におかしいと思います。

動画を面白くするために、Junさんがワザと間違えている可能性もありますが、それくらい「L」と「R」の聞き分けって日本人に難しいんです。

「L」と「R」の聞き分け練習は時間の無駄です

正直に言います。

「L」と「R」の聞き分け練習は、時間の無駄です。

だから、「L」と「R」を聞き分けるだけの英語学習はやらないでください


ユーチューバーのJunさんもそうですが、僕も未だに「L」と「R」で混乱することがあります。

オーストラリアでホテルマンとして働いているにも関わらず、未だに完璧に聞き分けができません。今のオーストラリアの職場は日本人僕だけで、毎日100人以上の外国人ゲストと英語で会話をしています


海外経験がないような英語初心者に「L」と「R」の聞き分けができる訳がありません。

「L」と「R」の聞き取りだけに時間を費やすのはただの時間の無駄になってしまいます


しかし、これは「L」と「R」の聞き分けに特化して勉強することが時間の無駄なだけであって、英語力を底上げすれば自然と聞き取れる言葉も増えてきます

聞き慣れた英語であれば「L」と「R」の聞き分けも簡単になる

「L」と「R」の聞き分けの練習が時間の無駄と言いましたが、聞き取りの難しい英語でも普段から良く耳にする英語であれば簡単に聞き分けられるようになります


例えば、日本人が1番よく使うであろう「really(本当に)」ですが、「R」の音に意識して何度も言って何度も聞いていれば音の違いが分かるようになります。

“really”は使用頻度の高い英単語なので、聞き分けが比較的すぐにできるようになります。

しかし、普段あまり耳にしない英単語だと、聞いた瞬間に頭の中でカタカナ英語の「ら行」に変換してしまうので「R」なのか「L」なのかが分からなくなってしまうんです。


さきほどのJunさんとRachelさんのユーチューブ動画は2017年に投稿されたモノなのですが、2021年の6月に新た投稿された「L」と「R」の聞き分けに挑戦した動画が上がってました。

4年前の動画と比べると、明らかに「L」と「R」の聞き分けができるようになっていますね。

まだ完璧には聞き取れてないですが、11年を超えるアメリカ人との共同生活で80%の正解率です。


これは、良いのか悪いのか?

どう捉えるかはあなた次第です。


この4年間の間でJunさんの基礎英語力が上がったことが大きな要因だと思いますが、感覚で理解できるレベルに達してきているのだと思います。

あと5年くらいしたら、100%正解できると思います。

「L」でも「R」の発音する時もあるから英語は難しい

最後にもう1つ、この動画から面白いことを見つけました。


先ほどの動画の最後に出てきた”Colonel”という英単語。

僕もJunさん同様に”Curnel”だと思いました。

真ん中の「L」が「R」に聞こえてたんですね。


やっぱり、僕のリスニングスキルもまだまだだなと思っていたのですが、クイズを出した女性が「This L is pronounced like an R(これは「L」だけど「R」みたいに発音されるの)」と言っていました。


彼女本人も「これは”Kernel”って聞こえるけど、スペルは”Colonel”なのhaha これがEnglishなのhaha」

だそうです(笑)

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まとめ

この記事では日本人が「L」と「R」の音の聞き分けができない理由について解説しました。

色んな国の言葉からできている英語ならではですが、英語にこれっていうルールがあまりないんです。


だから、難しい…

それが、面白いってのもありますが。


最後になりますが、「L」と「R」の聞き分けができないからって自分の英語に自信を無くさないでください!

聞き取れなくて普通なんです。


全体的な英語力が上がってくれば、自然と聞き取れる英語も増えてきます。なので、「L」と「R」の聞き分けのことなんて忘れて、気楽にリラックスしていきましょう。


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この記事を書いた人

30代オーストラリアで働くホテルマン。高校3年間英語赤点+100㎏を超える肥満児。22歳の時にフィリピン留学を経験し英語学習を始める。アメリカ横断、ワーホリ、フィリピン勤務、東南アジアバックパッカー等で英語力を磨き、28歳でオーストラリアの大学でホテル経営を学ぶ。ブログでは主に英語学習や海外留学について発信しています!

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