こんにちは、Yutaroです。
「アメリカ英語とイギリス英語…どっちを勉強したらいいの?」
今現在、英語学習に励んでいる方もそうですが、これから英語学習を始める人も悩むところですよね。
世界中にはたくさんの英語が存在しますが、多くの英語学習者はアメリカ英語かイギリス英語を学校で習います。
日本の英語教育ではアメリカ英語を習うので、自らイギリス英語を勉強しない限りはほとんどの日本人がアメリカ英語を話すということになりますね。
「アメリカ英語」と「イギリス英語」どちらかの英語が正しいなんてことはもちろんないですが、住んでいる環境や英語を話す相手によってはどちらかが好まれることはあります。
今回の記事では、そんな「アメリカ英語とイギリス英語の違い」や「どっちを勉強した方がいいのか」について解説していきます!
アメリカ英語とイギリス英語の違い
英語学習者の多くが口にする「アメリカ英語」と「イギリス英語」ですが、それぞれの明確な違いはご存知でしょうか?
英語と一口で言いますが、世界中には100近くの英語が存在します。
その中でも、英語が母国語の国は7つ存在します。アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、南アフリカ、アイスランド、そしてニュージーランドです。
なので、国によって話される英語にも特徴があります。
しかし、基本となるのが「アメリカ英語」と「イギリス英語」となるので、この記事ではその2つにフォーカスしていきたいと思います。
アメリカ英語とはその名の通り、アメリカ合衆国で使用されている言語となります。
イギリス英語は、イギリスで使われている言語となりますね。
英語の発祥地はイギリス
英語を話す国は多いですが、英語は1500年頃にイギリスで生まれました。
1700年代初期に、アメリカへの移民と共にアメリカに伝わったと言われています。
その後、イギリス英語がオーストラリアやニュージーランドに渡り、今のオーストラリア英語やニュージーランド英語が誕生しました。
カナダ英語は、イギリス英語とアメリカ英語の両方の特徴を持っているとも言われています。
アメリカ英語とイギリス英語の違いとは聞くと「発音」と答える方も多いかと思いますが、大きく分類すると4つの違いがあります。
- Pronunciation(発音)
- Vocabulary(英単語)
- Spelling(スペリング)
- Grammar(文法)
では、1つずつ例を使いながら詳しく説明していきますね。
【アメリカ英語🆚イギリス英語】発音の違い
英語学習が好きな方であれば簡単に違いに気付くと思いますが、アメリカ英語とイギリス英語の大きな違いの1つが「Pronunciation(発音)」です。
詳しく発音の違いが説明されている動画がありますので、そちらをご覧ください。
この動画を見ていただけばすぐに分かりますが、アメリカ英語とイギリス英語の発音は全く違ったモノになります。
この動画では4つの発音の違いを解説していますが、1番の大きな違いは「R」の発音です。
アメリカ英語の特徴的な発音と言えば下を捲ったような「rrrr」サウンドですが、イギリス英語では文字の頭に「R」が来ない限りは「R」は発音しません。
例えば、「車」は英語で”car”です。
アメリカ英語だと”carrr”と「R」の音が強く発音されます。
逆にイギリス英語だと”ca”とカタカナ読みの「カー」のように発音されるんです。
この「R」の発音は日本人にとって最も難しい英語発音と言われています。というのも、日本語には「L」と「R」の音のはっきりとした違いがないからです。
下記の記事でも説明していますが、日本人にとってLとRの音を使い分けるのは至難の業なんです。
そうなんです。
気づいた方も多いかと思いますが、イギリス英語は日本人向けの英語なんです!
イギリス英語の発音は日本語のカタカナ発音に近いので、アメリカ英語を覚えるよりも簡単に発音をマスターすることが可能です。
また、イギリス英語の発音は英語のスペル通りに発音する傾向があります。例えば、”coffee”をアメリカ英語で発音すると「クァーフィ」ようなイメージですが、イギリス英語の発音だと「コーフィ」とカタカナ発音に近いんです。
発音という点では、イギリス英語の方が日本人に合った英語と言えるかもしれないですね。
【アメリカ英語🆚イギリス英語】英単語の違い
アメリカ英語とイギリス英語の2つ目の違いは「Vocabulary(英単語)」です。
アメリカとイギリスでは違った言葉で同じ意味のモノを指す英単語が多く存在し、少なくても100個はあるそうです。
イギリス人はハリウッド映画や音楽の影響でアメリカ英語に慣れている為、アメリカ英語は理解できます。
逆にアメリカ人はイギリス英語にそこまで慣れてないので、こういった英単語の違いで戸惑うことも多いそうですよ。
こちらの動画では、アメリカ英語とイギリス英語の英単語の違いについて分かりやすく紹介してあるので、ご覧ください。
アメリカでは「フライドポテト」のことを”French fries”といい、「ポテトチップス」のことを”chips”と言います。
イギリスでは「フライドポテト」のことを”chips”といい、「ポテトチップス」は”crisps”と言うそうです。
ちなみに、オーストラリアでは両方とも”chips”です(笑)
他の例を挙げると「エレベーター」はアメリカ英語だと”lift”ですが、イギリス英語では”elevator”です。「ガソリン」はアメリカ英語だと”gas”、イギリス英語では”petrol”となります。
このように日本で使われているカタカナ英語も、イギリス英語とアメリカ英語の両方から由来しているのが分かりますね。
また、「頭のイカれてる」なんて意味の形容詞はアメリカ英語だと”crazy”ですが、イギリス英語だと”mad”なんです。
“mad”はアメリカだと”angry”と同じ意味で「怒っている」なんて意味があるので、アメリカ英語を勉強中の方がイギリス人に”You’re mad”なんて言ったら「君はクレイジーだね」なんて聞こえてしまうので注意が必要です。
【アメリカ英語🆚イギリス英語】スペリングの違い
3つ目の違いは「Spelling(スペリング)」です。
パソコンで英語の文章をタイプしている時に。勝手にスペル変換された経験はないですか?
僕はアメリカ英語のスペリングを使うので、英語で文章を書く時はアメリカ英語になります。
しかし、オーストラリアの大学に通っていた時は学校から提供されたWordを利用して課題を提出する為、タイピングをしていると勝手に文字がイギリス英語に変換され大変な思いをしました。
アメリカ英語のスペリング | イギリス英語のスペリング |
theater | theatre |
center | centre |
color | colour |
analyze | analyse |
“s”と”z”が入れ替わっていたり、”er”と”re”が逆になってたりと小さな違いですが、多く存在します。
また、「飛行機」はアメリカ英語で”airplane”ですが、イギリス英語だと”aeroplane”と表記されます。
イレギュラーなスペリングも多いので気を付ける必要がありますが、僕たちは日本人なのでそこまで神経質にならなくてもいいと思います。
アメリカ英語を学校で勉強する日本人にとっては、アメリカ英語のスペリングが覚えやすいですね。
【アメリカ英語🆚イギリス英語】文法の違い
アメリカ英語とイギリス英語4つ目の違いは「Grammar(文法)」です。
アメリカ英語とイギリス英語の文法の違いは、そこまで大きな問題ではありません。
しかし、英語学習歴が長い方だと文法の違いで混乱してしまうこともあります。
こちらの動画では、そんな文法の違いを詳しく説明しているので是非ご覧ください。
アメリカ英語とイギリス英語の大きな文法の違いの1つが集合名詞です。
上の動画でも説明されていますが、”family”や”police”をアメリカでは「1つのグループ」として見ていますが、イギリス英語では「色んな意見を持った人の集まり」として見るので表現方法がさまざまになります。
アメリカ英語だと”Is your family coming?”と、「family(家族)」が1つのグループと考えられるので”Is”のみが使われる文法となります。
しかしイギリス英語では「家族=お父さんとお母さん、兄弟…」という考えなので、”is”と”are”の両方を使うことが可能です。
もう1つの大きな違いが、”have”の使用方法です。
アメリカ英語では「何かを持っている」と表現したい場合は、動詞の”have”を使って”I have something”と表現します。
イギリス英語の場合は”have got”を使うので、”I have got something”となります。
上記で紹介した以外にも小さいですが違いがたくさんあり、過去完了形や接続詞の使い方も違います。
アメリカ英語だと「I just finished(今終わったばかりだよ)」と表現しますが、イギリス英語では「I have just finished(今終わったばかりだよ)」となります。
アメリカ英語では”I will talk with someone”ですが、イギリス英語では”I will talk to someone”となり、こういった違いは数え切れないほど存在します。
インターネットが発展し、文化交流も昔より遥かに簡単になったことからアメリカ人でもイギリス英語が混ざっている人もいますし、その逆も然りです。
言語とは文化と共に変化し続けるので、そこまで神経質になる必要性はないと考えています。
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アメリカ英語とイギリス英語どっちを勉強するべき!?
アメリカ英語とイギリス英語の違いは分かっていただけたでしょうか?
上記で紹介した以外にも「スラング」や「時間の数え方」など違いは多く存在しますが、大切なことは違いが存在するって事実を認識することです。
そうなると気になるのが「どっちを勉強した方がいいのか?」ですよね。
「アメリカ英語とイギリス英語を学ぶお互いのメリット」、そして「英語学習の目的」を考察して、どちらがあなたに相応しいのか考えていきましょう。
アメリカ英語を学ぶメリット
アメリカ英語を学ぶメリットとして挙げられるのは以下がメインになります。
- 日本の英語教育がアメリカ英語
- フィリピン留学でもアメリカ英語を学ぶ
- 人気の海外ドラマや洋画が多い
- アメリカ英語を使う国に住む予定がある
日本の英語教育がアメリカ英語
ほとんどの日本人がイギリス英語ではなく、アメリカ英語を勉強しています。
その理由は、日本の英語教育がアメリカ英語だからです。
多くの英語教材もアメリカ英語を題材にしていることが多いので、特にイギリス英語へのこだわりがない限りは自然とアメリカ英語を勉強していることになります。
中学・高校と1,000時間以上もアメリカ英語を学んできた日本人からすると、アメリカ英語の方が勉強しやすいでしょう。
フィリピン留学でもアメリカ英語を習う
このブログでも何度も記事を書いていますが、フィリピン留学を利用しての英語学習はコスパも良く、非常におすすめです。
英語が公用語となっているフィリピンでは、アメリカ英語が話されています。
フィリピン人特有の訛りはありますが、授業中はアメリカ英語の発音に正されますし、単語や文法など全てがアメリカ英語です。
英語を上達させるには英語を使う必要があり、格安で英語を話す環境を作るためにはフィリピン留学やオンライン英会話は欠かせません。
そういった点で考えると、アメリカ英語の方が学びやすいと感じるはずです。
人気の海外ドラマや洋画が多い
英語学習に欠かせないのが、海外ドラマや洋画です。
英語音声で見ることでリスニング力が鍛えられますし、英語字幕をつければ新しい英語表現を覚えることができるので非常に効果的な英語学習法です。
多くの大ヒット映画や海外ドラマはアメリカで作られた作品が多いので、楽しみながら英語学習を進めるという点では重要なポイントになります。
何より僕が崇拝する『フレンズ』がアメリカ英語です!
『フレンズ』で英語を学んできた僕からしたら、アメリカ英語以外は考えられません。
「英語学習のために作られたのではないか」と僕から噂されている『フレンズ』を観ながら英語が学べるのは大きなプラスポイントです。
日本でも大ヒットした『アベンジャーズ』や『ワイルドスピード』もアメリカの映画となり、洋画や海外ドラマを使って英語を学びたい人にはアメリカ英語がおすすめです。
アメリカ英語を使う国に住む予定がある
アメリカを含めアメリカ英語を話す国に住むのであれば、アメリカ英語を学んだ方がいいですね。
英語を公用語としている国は67ありますが、ほとんどの国がイギリス英語を話します。
アメリカ英語を話す国として知られているのが、アメリカ、カナダ、フィリピン、日本、韓国、東南諸国となります。
イギリス英語と比較するとアメリカ英語を話す国が非常に少ないということが分かりますが、メディアなどを通してアメリカが世界に及ぼす影響が非常に大きいためアメリカ英語を話す人が多いんです。
僕はアメリカ英語を話しますが、オーストラリアに住んでいます。
オーストラリア訛りが強い人だと理解できないことが未だにあるので、オーストラリアで永住を考えている人はイギリス英語を勉強しておくとリスニングは聞きやすいでしょう。
アメリカ英語を話す国に住まれる方は、アメリカ英語を学びましょう!
イギリス英語を学ぶメリット
日本の英語教育がアメリカ英語なことから、日本人にはアメリカ英語の方が合っていると思います。
しかし、イギリス英語の発音がカタカナ発音に近いことや、ワーキングホリデーや留学先でオーストラリアに行く人が増えたこともあり、イギリス英語を学ぶメリットもたくさんあります。
イギリス英語を学ぶメリットはこちらです。
- 日本人が発音しやすい
- オーストラリア英語の起源
- 多くの国で話されている
- IELTSで有利
日本人が発音しやすい
英語を学ぶ上で僕が1番大変だなと感じるのが、英語の発音です。
特にLとRの音は聞き分けるのが難しく、未だに間違えてしまうことが多いです。
さきほども触れましたが、この下を捲るようなRの発音はイギリス英語には存在しません。
また、他の英単語の発音もスペル通りに発音されることが多いので、日本語のカタカナ英語に音が似ています。
そのため、日本人にとっては発音と聞き取りがしやすいでしょう。
オーストラリア英語の起源
大金を用意しなくても、手軽に海外に住める人気の留学制度といえばワーキングホリデー(ワーホリ)ですね。
ワーホリで滞在できる国はたくさんありますが、その中でも1番人気の国がオーストラリアです。
僕もオーストラリアにワーホリビザで2年間滞在し、ある程度ですが英語が話せるようになりました。
ワーホリは、英会話において最も効果的なメソッドだと考えています!
オーストラリア英語はイギリス英語が派生してできた言語なので、イギリス英語の要素を多く残しているんです。
未だにオーストラリア英語を聞き取るのが困難だと感じているので、最近はイギリスの映画やオーストラリアのユーチューバーなどを観るようにしています。
英語の勉強を始めた時にオーストラリアにこれだけの期間住むと知っていたら、イギリス英語を選んでいたかもしれません。
多くの国で話されている
オーストラリアもそうですが、ニュージーランド、インドもイギリス英語を話すと言われています。
インドに関しては、インド英語と言ってしまった方がいいですね。
英語がペラペラな人が多いドイツや多くのヨーロッパ諸国も英語教育はイギリス英語で行うため、アメリカ英語との違いに戸惑うこともあるかもしれません。
そういった国で生活をする予定のある方は、イギリス英語を勉強した方がコミュニケーションが取りやすくなるでしょう。
IELTSで有利
日本ではTOEICが最も主流な英語試験ですが、イギリス英語を話す国ではIELTSが最も主流な英語試験となります。
アメリカ英語を話す国だとTOEFLですね。
IELTSではTOEICよりもスピーキングやライティングの力が問われるので、日本人で高得点を取れる人はかなり少ないです。
僕もワーホリ帰国後に受けたTOEICの模擬試験では930点(990点満点)でしたが、1年半後に受けたIELTSでは6.0(9.0満点)しか取れませんでした。
オーストラリアに永住、もしくは大学進学を考えている方はこのIELTSで少なくても6.0が必要になります。
ワーホリでオーストラリアに来て永住を狙う人は多いですが、このIELTSで6.0が取れずに日本に帰国した人は本当に多いですね。
そもそもの英語力もありますが、リスニングテストやスペリングで点を落としにくくなるので、今のうちからイギリス英語に慣れておきましょう。
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まとめ
今回は「アメリカ英語とイギリス英語の違い」、さらに「どっちを勉強した方がいいのか」について解説しました。
アメリカ英語もイギリス英語も、どちらを選んでも英語圏の人と普通にコミュニケーションが取れます。
しかし、上記で説明したように発音の違いから聞き取りが難しいと感じることもありますし、単語の意味の違いから勘違いしてしまうこともあります。
両方のメリットを比べてみて、自分に合った方で勉強を進めてください。
ある程度の力が付いてくれば、イギリス英語もアメリカ英語も普通に理解できるようになります。
自分の好きな方を極めていきましょう!
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