伝わらなければ意味がない!難しい英語イディオムは覚えるべきじゃない理由

こんにちは、Yutaroです


いきなりですが、英語の問題です!

下記の3つの英文の意味分かりますか?

So this case is a storm in a teacup.
I haven’t read that book in donkey’s years.
I could sit and chew the fat with you for hours.


答えはこちらです。

So this case is a storm in a teacup(こんなケースで大騒ぎしないで)
I haven’t read that book in donkey’s years”(この本はかなり長い間は読んでないよ)
I could sit and chew the fat with you for hours”(君となら何時間でも座って会話ができるね!)


“a storm in a teacup”を直訳すると「ティーカップの中の嵐」となりますが、上記のようなセンテンスでは「些細なことで大騒ぎする」と訳すことができるんです。

つまり、嵐が起きているけどティーカップの中で収まってしまうような小さなことだから気にしても仕様がないという意味になるんですね。  


これらは「イディオム」と言って、英単語が2つ以上くっ付くことで違った意味になる英語表現です

実際に映画や海外ドラマでも良く使われている表現で、英語ネイティブは日常生活の中で当たり前のように使っています。

ネイティブスピーカーと同等のレベルで会話を楽しみたかったり、洋画を理解したいのであれば覚えて損はありません。


しかし、「イディオムを覚えるべき」とは言いません!

その理由は、後で詳しく説明していきます。

目次

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イディオムをスラスラ言えるとカッコいい!

英語のイディオムをスラスラ言えるとカッコいいです!


これに関しては、否定はできません。

なぜかと言うと、英語ネイティブはイディオムを毎日の会話の中でめちゃくちゃ使うからです。


例えば、彼女と喧嘩して落ち着きたい時などは”blow off steam”を英語ネイティブは良く使います。

もちろん、直訳して「蒸気を出す」なんて意味ではないですよ。「息抜きをする」や「気持ちを落ち着かせる」なんて意味で使われています。


日本人の「英語は読めるのに聞き取れない」の原因の1つが、このイディオムを知らないからなんですね。

イディオムは、どちらかというとスラングに近い英語表現になります。なので、学校やテキストブックではあまり習いません。


そうなると、英語ネイティブの英語が聞き取れない原因になってしまうんですね。

そんな英語ネイティブしか知らないようなイディオムをスラスラ言えたら、そりゃカッコいいですよね!

フィリピン留学でもイディオムを習います

語学留学で大人気の留学先と言えばフィリピンですが、そのフィリピン留学でも授業の中でイディオムを習います。


例えば、「It’s a piece of cake(そんなの簡単だよ)」や「It’s raining cats and dogs(土砂降りの雨が降っている)」は英語を少しでも勉強したことのある人であれば誰しもが知っているイディオムではないでしょうか。

フィリピン人講師は、このような英語のイディオムを教えるのが好きなんですかね。フィリピン留学を経験した人はこういったイディオムをよく使っている印象があります。

洋画や海外ドラマでもよく出てくる

先ほども触れましたが、海外ドラマや洋画でもイディオムは良く使われています。

実際に海外ドラマの『フレンズ』でイディオムが使われているシーンです。

このシーンでは、レイチェルが、”My husband, the apple of my eye”と親愛なる人に対して使うイディオムを使っています。


その他にも「Don’t judge a book by its cover(見た目と中身は違うこと)」や「have butterflies in your stomach(とても緊張(もしくは興奮)している様子)」などのイディオムは洋画や海外ドラマでは頻繁に出てきます。

今度、洋画を観る時は「どんなイディオムが使われているか?」に注目して観るのも面白いかもしれないですね。

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難しいイディオムを覚えても相手に伝わらなければ意味がない

イディオムを覚えることは大切です!

洋画の理解度もグンと上がりますし、自分の英語にもっと自信が付くと思います。


しかし、英語初心者の方がイディオムを無理して覚える必要はないです。

むしろ、難しいイディオムは最初のうちは覚えない方がいいです


というのも、この記事の冒頭で紹介した3つの英語イディオムは僕も意味が全く分からなかったからです

もちろん、英語イディオムが大好きで常に勉強している人なら知っていた人も多いはずです。


しかし、10年近くも英語学習をしていて海外にずっと住んでいる僕でも知らないイディオムだったんです。

「どれくらいの英語学習者が意味を知っているか?」ってことですよね。

英語人口の75%は非ネイティブ

英語を話す人口は、全体の25%と言われています。

2022年12月現在で世界人口は80億人を超えているので、少なく見積もっても20億人は英語を話すということになります。


また世界人口の6%が英語ネイティブなので、英語ネイティブの人口は約5億人。

ということは、全世界の英語人口の中で英語を母国語として話す英語ネイティブは、たったの25%だけなんです


僕が今働いているオーストラリアのホテルでも、非英語ネイティブと英語で話す機会の方が多いくらいです。

なので、英語ネイティブしか知らないようなイディオムや英語フレーズを無理して覚える必要はあまりないんですね。

英語は意思疎通のツールってことを忘れずに!

英語に関わらず、言語が存在する理由は意思の疎通をするためですよね。


いくらカッコいい英語のイディオムを覚えても、英会話の相手に伝わらなければそのカッコいいイディオムには何の価値もありません

英語初心者でも知っているようなイディオムであれば、相手に意味が伝わりやすいでしょう。


知っておくと便利な英語イディオムはこちらです!

Break a leg(頑張ってね)
Piece of cake(簡単なこと)
Speak of the devil(噂をすれば)
No pain no gain(努力なしで得るモノはない)
Call it a day(終わりにする)


イディオムを覚えておくことは大切です。

しかし、冒頭で紹介した3つのイディオムや英語ネイティブしか知らないような難しいイディオムだと、英会話で使える機会が限られてしまいます。


僕が分からなかったイディオム

Throw caution to the wind(リスクを承知で)
Have a chip on your shoulder(怒りっぽい)
A dime a dozen(ありふれた)
Baker’s dozen(13)
Can’t cut the mustard(基準を満たせない)

上級者向けのイディオムで調べてみましたが、全く意味の分からないイディオムがたくさんでてきました。

その中から5つだけピックアップしてみましたが、なぜ”Baker’s dozen”で「13」になるのか意味がわからないです。


これらの難しい上級者向けのイディオムを会話でカッコよく使えても、誰が理解できるでしょうか?

先ほどの英語人口の統計から、10人でミーティングを行っていたら7人は非英語ネイティブということになります。


そこで先ほど紹介したイディオムを使っても、意味が伝わるのは3人しかいないんですよ。

そんな彼らが理解できない英語を覚えても、時間の無駄だと思いませんか?

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【まとめ】イディオムを覚えるのは基礎を固めてから

今回は「難しいイディオムは非英語ネイティブには伝わりにくいので覚えるべきではない」を理由を紹介しました。


確かに英語ネイティブが使うイディオムを覚えているとカッコいいです。

しかし、相手の英語レベルを考慮できずに、それらのイディオムを使ってしまうのは逆にカッコ悪いですよね


英語ネイティブが多い環境で働いている英語上級者とかであれば別ですが、英語の勉強を始めたばかりの初心者であれば、日常で使われている英単語や英語表現を集中的に覚えるべきです。

難しいイディオムを使う機会なんてほとんどないですが、基礎英語は毎日使いますからね。


もちろん、イディオムが好きでイディオムを覚えることで英語学習のモチベーションを上げている方はそのまま続けてくださいね。

質問や感想等ございましたら下のコメント欄、もしくはツイッターまでお願いします。

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この記事を書いた人

30代オーストラリアで働くホテルマン。高校3年間英語赤点+100㎏を超える肥満児。22歳の時にフィリピン留学を経験し英語学習を始める。アメリカ横断、ワーホリ、フィリピン勤務、東南アジアバックパッカー等で英語力を磨き、28歳でオーストラリアの大学でホテル経営を学ぶ。ブログでは主に英語学習や海外留学について発信しています!

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