こんにちは、Yutaroです。
この記事では英語学習におすすめの海外ドラマ『フレンズ』の1シーンを使って英語を一緒に勉強していきます。
詳しい勉強法は「【これを超える英語学習法はない】海外ドラマ『フレンズ』を使った勉強法を徹底解説」で解説しているので、読んでみてください。
ステップ1:英語字幕なしで観る
今回の記事で紹介するビデオクリップは3分弱の短い動画です。
なので、1番最初は無理だと感じても字幕なしで見ることをおすすめします。
無理してでも英語音声だけでビデオを見ることで、英語の音を聞き分けるように脳が働き、英語の独特な音に慣れるようになります。
このステップではリスニング力を鍛えるためにただの雑音に聞こえても、少なくても1回は英語字幕なしで見ましょう!
ちなみにこのシーンは、「モニカがレイチェルが好きなロスと付き合っているジュリーと隠れて買い物に行ったことがレイチェルにバレる」といった内容なので、その辺を意識しながら見ると話しの流れが読みやすくなると思います。
どうでしたか?
モニカとレイチェルのカップルみたいな喧嘩の内容を理解できましたか?
1回目で理解しようとする必要はありません。この時点で全く理解ができなかった人はそのままステップ2に進んでください。
しかし、仮にこのシーンを字幕なしで何となく理解できたら、もう何度か字幕なしで見てみてください。英語を聞き取る力がすでについているので、耳を澄まして何度も聞くことで聞き取れる英語が増えていきます。
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ステップ2:英語字幕ありで観る
続いてのステップでは、ステップ1で聞き取れなかったシーンを字幕ありで確認します。
動画の右下にあるCCと書かれたボタンから、字幕の英語を選んでください。
自動再生や自動翻訳だと変に字幕が再生される可能性があるので「英語」を選んでください。
どうでしたか?
このステップでやるべきことは、字幕なしで聞き取れなかった箇所の確認です。「なんで、こんなに簡単な英文が聞き取れなかったのか?」を知ることで聞き取れない英語が聞き取れるようになります。
例えば、モニカがレイチェルにジャケットを返すシーンでレイチェルがこう言います。
「You can borrow it, by the way(ちなみに、借りることもできるからね)」
このレベルの英文であれば、英語を勉強している人であればほとんどの人が理解できます。
使われている英語もとてもシンプルで簡単ですよね。
「You can(あなたが~できる)」、「borrow it(それを借りる)」、「by the way(ちなみに)」です。その簡単な3つの英語表現をくっつけただけ、それでもこの英文を聞き取れない人は多かったはずです。
英語を読んで覚えると聞き取れない
英語が読めるのに聞き取れない理由は「【字幕なしで映画が観れるようになる!?】リスニング力の鍛え方を徹底解説」で詳しく解説していますが、日本人が知っている英語の音と本来の英語の音が違うため、目で見て理解することができても聞いて理解することができないんです。
例えば、”You can borrow it, by the way”を日本人が発音すると「ユーキャン・ボロ―イット・バイザウェイ」となるかと思います。
ちょっと誇張したところもありますが、多くの日本人がこのように発音します。なので、仮に「ユーキャン・ボロ―イット・バイザウェイ」とレイチェルが発音すれば、英語学習中の日本人ほぼ100%が理解できるということです。
しかし、もちろん英語ネイティブは「ユーキャン・ボロ―イット・バイザウェイ」とは発音しません。
このシーンだとレイチェルは「ユークンボロウィ・バイダウェイ」のようなイメージで発音されていますね。
これを日本人の多くが知らない、もしくは聞いたことがないため、英語字幕ありで理解できても字幕なしで理解ができないということなんです。
生きた英語を聞き取るリスニング力を鍛えるためには、英語を目で見て理解するのではなく、耳で聞き取り理解する癖をつける必要があります。
そのトレーニングとして「字幕なし」と「字幕あり」の両方を使って英語学習をする必要があるんですね。
リスニング力を高めるためには、このステップはめちゃくちゃ大切なのでしっかりとやりましょう!
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ステップ3:分からなかった英語表現を覚える
ステップ2で字幕ありで観て理解ができないということは、そもそもその英語表現を知らないからということですね。分からない英語は放って置かずにその場で覚えてしまいましょう!
ここではこのビデオのスクリプト+日本語訳(直訳と意訳)を混ぜて説明していくので、新しい英語表現を覚えるのに活用してください。
ジュリーと買い物に行ったことがバレるシーン(0:00~0:59)
モニカ:”Hey”「ヘイ!」
レイチェル:”Hey”「ヘイ!」
英語でも日本語と同じように”Hey”しか言わないことも多いです。
モニカ: “Where is everybody?”「みんなはどこ?」
レイチェル: “They took Ben to the park”「ベンを公園に連れて行ったよ」
Benはロスの息子です。tookはtakeの過去形、”take~”で「~を持って行く」なんて意味がありますね。
このシーンでは「ロスやジョーイがベンを公園に持って行った」と略すことができますね。
レイチェル: “Where have you been?”「どこ行ってたの?」
「have+過去分詞」で過去の経験について話すことができます。このシーンでは”Where are you?”の現在完了形なので”Where have you been?”となりますね。
単純に過去形で”Where were you?”と聞くこともできますが、このシーンでは一定期間モニカが家にいなかったので、レイチェルは”Where have you been?”を使っています。
「昨日の夜はどこにいたの?」だと”Where were you last night?”となり、「今までどこにいたの?」とある程度の期間を聞くときは”Where have you (until now)”となりますね。
モニカ: “Just out. Had some lunch, just me. Little quality time with me”「外出よ。ランチしたの、私だけで。私との大切な時間ね」
このシーンでは、モニカがロスの恋人であるジュリーとランチに行ったことをレイチェルには内緒にしたかったので、モニカがちょっと動揺しているのが分かるかと思います。
“Just out”は、”I was just out”を略したモノです。”Had some lunch, just me”も”I had some lunch, and it was just me”を短くしています。 最後の文も”I had quality time with me”が正しい英文になるので、日本語でも主語を抜いて話すように英語でもそういった傾向はあるということです。
英語を勉強する時に学校で「英語は主語を省略しない」と習いますが、日常生活などでは上記のように主語を抜いて話すことは普通にあります。日常英会話とテストに出る英語をしっかりと区別しておくことは非常に大切なんですね。
モニカ:”Hey, thanks for your jacket”「ヘイ、ジャケットありがとね」
“Thanks for~”で「~のことありがとね」なんて意味があります。
“Thank you for inviting me to the party”「パーティーに招待してくれてありがとう」
“Thanks for being my best friend”「親友でいてくれてありがとう」
レイチェル:”Oh, it’s no problem. You can borrow it, by the way”「なんてことないよ。ちなみに、私から借りてもいいんだからね」
このシーンではモニカが無断でレイチェルのジャケットを借りたと予想でき、レイチェルが皮肉で”You can borrow it, by the way”と言っています。
レイチェル:”Oh, here are your keys, hon”「あなたのカギがあるよ」
“Hon”は”Honey”の略で、親愛なる人を呼ぶときに良く使われます。
多くの場合は夫婦やカップル同士で呼び合う時に使われがちですが、女性同士だと友達相手に使うことも多いですね。女性が男友達に言うことはあっても、その逆はあまり聞かないです。あくまで恋人、もしくは女性同士です。
レイチェル:”Mon? If you were at lunch alone, how come it cost you $53?”「モニカ?1人でランチしたのになんで53ドルもかかったの?」
MonはMonicaの省略形になりますね。日本でもあだ名があるように海外でも名前を省略して呼び合うことは多いです。
例えばフレンズキャラだと、RachelはRach「レイチ」、PhoebeはPheebs「フィーブス」となります。男性陣だと、JoeyはJoe「ジョー」と呼ばれていますね。ロスはすでに短いのでロスのままで、ChandlerはChan「チャン」とジョーイから呼ばれるシーンもありましたが、珍しい名前なのでそのままChandlerと呼ばれることが多いです。
“How come”は”Why”と同じような意味で使われます。ただニュアンスがちょっと違うので注意が必要ですね。”Why”は理由を尋ねる時に使われ、How comeはそれが起きた原因などを聞くときに使われます。また、”How come”は”How did it come to be like this”を省略したモノなので、文法的には間違っています。
例えば、”Why are you studying English?”だと「なんで英語を勉強しているの?」と愕然に英語を勉強している理由を聞いています。ただ、”How come you are studying English?”だと「なんで英語を勉強してるの?(○○なのに)」と英語を勉強する必要がないはずなのに英語を勉強している理由を聞いています。
似ているけど、ちょっとニュアンスが違うのが”why”と”how come”なんですね。
モニカ:”You know what probably happened? Someone must have stolen my credit card.「何が起きてるか分かる?誰かが私のクレジットカードを盗んだに違いないわ」
「must have 過去分詞」で「~したに違いない」となります。
“I must have left my key in my car”「カギを車に忘れたはずだ」
“This must’ve been difficult for you”「大変だったに違いない」
レイチェル:”And sort of just put the receipt back in your pocket?”「それで、そのレシートをジャケットのポケットに戻したの?」
“Sort of”は「なんかこんな感じで」みたいに曖昧な表現をする時に”Kind of”と同じように使われます。
“I sort of like cats”「猫は好きな方かな」
“Did your date go well last night?” “Sort of”「昨日のデートは大丈夫だった?」「まあまあだね」
モニカ:”That is an excellent, excellent question. That is excellent”「それはエクセレントな質問だね。エクセレントだよ」
レイチェル:”Monica, what’s with you? Who did you have lunch with?”「モニカどうしたの?誰とランチしたの?」
“What is with you?”で「あなたに付きまとっているモノは何?」と何か異変を感じた時に使うことができる英語フレーズですね。
相手の行動などが変な時は”What is wrong with you?”と聞いたり、”What happened to you?”と聞くこともできます。
恋人のようなやり取りをするモニカとレイチェルのシーン(1:00~2:28)
レイチェル:”You were with Julie?”「ジュリーと一緒だったの?」
レイチェルはロスに思いを寄せていて、そのロスと付き合っているジュリーと親友のモニカが2人でランチに行ったことにショックを受けているシーンです。
モニカ: “Look. When it started I was just trying to be nice to her because she was my brother’s girlfriend”「最初はジュリーに優しくしてただけだったの、お兄ちゃんの彼女だからね」
“Look”は何かを話し始めたり、注目して欲しい時に使える便利なフレーズですね。
この”When it started”はモニカとジュリーの関係が始まった時を指しています。また、モニカは”she was my brother’s girlfriend”と今現在もロスがジュリーと付き合っているにも関わらず過去形になっています。これは”I was just trying to be nice to her”と過去の話と時制を合わせるために過去形にしています。
ただ、”I was talking to Ken in Japanese yesterday since he is Japanese”「ケンは日本人なので、昨日はケンと日本語で話しました」のように、変わることのない事実を話す時は過去の話でも現在形で話されることもあります。
モニカ: “And then, one thing led to another and before I knew it, we were shopping”「それであれこれあって、気づいた時には2人でショッピングしてたの」
このシーンの面白いところは、モニカとレイチェルが友達同士にも関わらず、まるで浮気したカップルのような会話をしているところです。
モニカのセリフである”One thing led to another”は浮気のことを説明する時に良く聞く英語表現で、『フレンズ』でも何度も使われています。例えば、One thingが「2人でカフェに行っただけ」なのに、「ホテルに行ってしまった」がanotherですね。
このシーンでは「ランチに一緒に行っただけ」なのに、one thing led to anotherで「ショッピングまで行ってしまった」となります。
モニカ: “Look. Honey, wait. We only did it once. It didn’t mean anything to me”「待って。たった1回だけ。私には何の意味もないんだから」
また”Look”と”Honey”が出てきましたね。この3分弱のシーンで2回も使われるということは使用頻度の高い英語表現ということです。覚えておきましょう!
“We only did it once”は完全に下ネタに聞こえるレベルですね。 スラングでは”do it”には「Hをする」といった意味もあり、”We only did it once”は言葉だけ聞いたら完全にワンナイトオンリーにしか聞こえません。
また、”It didn’t mean anything to me”も浮気した後に良く聞くフレーズです。ロスが実際にレイチェルに浮気したシーンで”She meant nothing to me”と言っていますが、意味は全く同じです。
“Mean”で「~の意味がある」となるので、”You mean a lot to me”で「君は僕にとってかなり意味がある / 大切な存在」、”I don’t mean it”で「そんな意味じゃないよ」となります。
レイチェル:”Yeah, right. Sure”「あぁ、オッケー。分かったよ」
カジュアルな返答だと”Sure”や”right”だけの場面も多いですね。
モニカ: “Rachel, I was thinking of you the whole time”「レイチェル、ランチ中も買い物中も君のことだけを考えていたよ」
“Think of someone/something”で「~のことを考える」です。”the whole time”で「全ての時間で」となるので、「ジュリーといた時もレイチェルのことだけを考えていた」となりますね。
モニカ:”Look. I’m sorry, alright? I never meant for you to find out”「ごめんね。このことは見つかるはずじゃなかったのに」
“find out”はイディオムで”discover”や”realize”と同じような意味になります。日本語訳だと「発見する」ですかね。
ここでも”mean”が出てきていますが、”I never meant for you to find out”で「君にこのことを発見させる意味は全くなかったのに」と直訳できます。
レイチェル: “Oh, please. You wanted to get caught”「プリーズ。見つかって欲しかったんでしょ」
“Oh, please”や”Oh, come on!”などは相手の言っていることが信じられない時などに良く使われる英語表現です。
“Get caught”で「捕まる」と直訳できますが、このシーンでは「浮気している証拠が見つかる」と意訳できますね。
モニカ: “That is not true”「そんなわけないでしょ!」
レイチェル: “Oh, so you just sort of happened to leave it in here?”「なら、たまたま証拠をポケットに残したってこと」
“happen to”で「~が起きる」といった意味がありますが、動詞の前に使うことで「あまり起きえないこと」を意味することがあります。
例えば、「もしかしてペン持ってる?」なんて聞くときは、”Do you happen to have a pen?”と聞くことができます。なので、このシーンのレイチェルはモニカが「たまたま浮気の証拠をジャケットのポケットに残したこと」が信じられないんです。
ここでも”sort of”が使われていますが、日本語で「なんか」みたいなイメージでレイチェルが使っているのが分かるかと思います。
モニカ: “Did it ever occur to you that I might just be that stupid?”「私がただのそんなアホって気づいたことないの?」
“occur”は”happen”と同じような意味で「~が起きる」と使われます。”The accident occurred 10 minutes ago”「そのアクシデントが10分前に起きた」となります。
なので、この文章では「モニカがstupidだって事実が起こったことないの?」と直訳できるんです。
“Did it ever occur to you that”はとても便利な英語表現なので覚えておきましょう。
“Did it ever occur to you that I may love you?”「僕が君のことを愛してるかもって気づいたことないの?」
“Did it ever occur to you that your goal was incredibly difficult to achieve?”「君の掲げているゴールがほぼ不可能に近いくらい難しいって心に浮かんだことないの?」
レイチェル: “Okay, Monica. I just have to know one thing. Did you go with her to Bloomingdales?”「分かった、モニカ。1つだけ知らなければいけないことがあるんだけど。ジュリーとブルーミングデールズ行ったの?」
Bloomingdalesとはアメリカにある大きな百貨店デパートです。このシーンが収録されているエピソードの冒頭でジュリーがモニカ含むみんなをBloomingdalesに誘っていて、その様子をレイチェルが気に入らないくてしょうがないんですね。
レイチェル: “I just really need to not be with you right now”「本当に今はモニカと一緒にいるべきじゃない」
もし、誰かと喧嘩して1人になりたい時などに使えるフレーズですね。
“I just really need to be alone right now”だと同じ意味ですが、より「1人になりたい」を強調しています。レイチェルのセリフだと「1人になりたい」というよりも「モニカと一緒にいたくない」の意味合いの方が強いので聞き手としてはショックが大きいかと思います。
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ステップ4:ステップ2に戻る
ステップ3をしっかりとすることで、ステップ2の段階では知らなかったから理解できなかった英語が理解できるようになっているはずです。
もう1度ステップ2に戻り、英語字幕ありで観てみましょう!
この段階で90%を超える理解度になっていたら完璧です。
最後にまた字幕なしで観てみて、英語音声のみで理解できるようになっていたら完璧です。違うエピソードに挑戦してみてください。
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まとめ
今回の記事では、海外ドラマ『フレンズ』の1シーンを使って一緒に実戦で使える英語を勉強しました。
3分弱の短い動画でしたが、モニカが”look”を何度も使用したり、レイチェルが”sort of”を2回も利用していたりと、人それぞれ使いがちな英語表現があるってことが分かってもらえたかと思います。
こういった短めの動画などから英語を学び「使ってみて使いやすければ使い続け、そうでなければ違う表現を覚えてみる」そんな感じで良いと思います。
この『フレンズ』を使った勉強はこれからも公開していくので楽しみに待っていてください!
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